maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

削る楽しさ

  この「スピーチ集」では、1頁に1つのテーマを書きます。紙面が限られているので、その中に自分が言いたいことを収めなければなりません。

 あと「1行」、あと「3文字」削らなければ、ということになります。

 パズルのようなものですが、それを考えるのが楽しいし、やってみると、出来てしまうことが多いです。

 しかし、紙面に余裕があっても、余分な言葉や文章は削った方が良いです。

 「僕は毎年ハワイに行きます。そしてホノルルから国内線で、ハワイ島に行きます。ハワイ島にはワイメアという町があり、そこにパーカー牧場の経営するレストランがあるので、いつもそこでランチをします。」

 これを短くしてみます。

 「ハワイ島に行ったら、いつものようにワイメアに行き、パーカー牧場が経営するレストランでランチします。」

 こうすれば、1行短くなり、読んでいる人も、読みやすいと思います。

 ハワイ島へは、ホノルルから行こうと、直行便で行こうと、ここではどうでも良いです。「いつものように」で、「良く行くのだな」と分かります。「ワイメアという場所がある」そこに「パーカー牧場という牧場が経営するレストランがある」そこで「ランチをする」ということが、半分の文字数で表現できます。

 他にも楽しみがあります。ある言葉がどうも気に入らないとき、翌日か数日後に、見つかることがあります。そして、言葉を入れ替えると、良い気分です。

 紙面が足りず、「段落」を1つバッサリ切り捨てるときは、「痛快」です。

 こうして、「スピーチ」は書き出すと、楽しくて止まらないです。