maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

僕と司会

  友人の結婚式の司会は7〜8回しました。

  

  僕の司会は割合人気があったようで、よく頼まれました。

 

  披露宴では、出席の皆さんがこちらに注目して、静かに聞いてくれるので、やりやすいし、「お祝いムード」を盛り上げるのは、やり甲斐があります。

 

  大変なのは、誰も聞いていないときにする司会です。ホテルの大きな部屋で催すパーティーなどで、大勢の方が、思い々々の話に花を咲かせているときに、

目をこちらに向けさせるのは容易ではなく、司会の腕の見せどころです。

 

  数年前、横浜の大きなホテルで、Rクラブの大きなパーティーがありました。大きな部屋にテーブルがたくさん並び、200人はいます。Rクラブの幹事さんからの依頼で、カミサンのひきいるフラ・チームが、30人ほどで、フラを踊ることになっていました。持ち時間は30分です。

 

  来賓は、国際Rクラブの幹部である韓国の方なので、英語で司会をして欲しいとの要望です。英語はOKですが、Rクラブといえば、「おしゃべり」が

仕事の親睦クラブです。当日は、食事中に記念撮影したり、大騒ぎでした。

 

  僕たちの出演の前に、F女学院の学生たち6人が、ステージでコーラスを

しましたが、聞いている人は誰もいませんでした。

 

  廊下からその様子を覗いた僕は、これは相当頑張らないと、誰もフラなど

見てくれないぞと、覚悟を決めました。

 

大きな声で話すこと、人を惹きつける言葉を使うこと、英語だけでなく、

日本語も入れること、そしてホラ貝を鳴らし、フラを踊る子供たちが、お客様の席にゆき、レイを首にかける、などたくさんの工夫をしました。

 

  結果、約8割のお客様がフラを観てくれました。僕としては、大成功だったと思います。幹事さんから、「上出来」と、お礼を言われました。