オリエンテーション
オリエンテーション
1961年、7月○日、午前2時、僕たち日本人高校生120余名を乗せたプロペラ旅客機は、ついに米国ロス・アンジェルス空港に着陸しました!
飛行機は、羽田を出発してから、途中ハワイなど、2〜3カ所で給油し、ここまで来るのに、20時間以上かかりました。
僕たちは、日本全国から集まった交換留学生で、これから1年間、全米各州に分散し、ホスト・ファミリーと生活しながら、米国の高校に通います。
その前に、これから1週間合宿して、米国で生活するための準備をします。今からバスに乗り、合宿の場所に向かいます。時計をみると、午前3時です。
1時間半ほど走り、カーピンテリアという町の郊外、小高い山の上にあるケイト・スクールに着きました。全寮制の私立ハイスクールです。美しい校舎と、モダンなチャペル、広々とした芝生が、眩しいほどです。
この学校の寮に、これから1週間泊まり、引率者からオリエンテーションを受けます。
東の山々の上に、朝日が昇ろうとしています。夢心地です。
日本から20時間の空の旅、ロス空港に午前2時到着、そして今は6時。それでもまったく疲れを感じないのは、若さと興奮のためでしょう。
夏休みで、学校には先生も生徒もいません。僕たちのために校舎を貸してくれたのです。
食堂での朝食は、とても贅沢で、食事マナーのアドバイスを受けました。
オリエンテーションが終わると、僕はニューヨークに行き、2泊して、ホスト・ファミリーの待つボストンに向かいます。
いよいよ留学生活が始まります。
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