中国・改革派のノロシ?
共産主義中国で、「改革派」がノロシを上げたかもしれません。
中国で2003年〜2013年の10年間、首相を務めた「温家宝」(78歳)氏が、現在の習近平国家主席を批判したともとれる文章を発表したからです。
言われているように、習近平主席は、「毛沢東」を尊敬し、中国を毛沢東の時代に戻そうと、極端な専制政治、独裁政治を行っていますね。
毛沢東は、1966年〜1976年の10年間、「文化大革命」で、数千万の人を、殺し、あるいは餓死させました。
これまでの世界の歴史で、一番たくさんの人間を殺したのは、ソ連のスターリンと、中共の毛沢東と言われているんです。
毛沢東は、極端な「原理主義的共産主義」で、多くの人を「反共産主義的」という罪で処刑し、処罰しましたね。多くの貴重な文献も、皆燃やしてしまいました。
ところが、文化大革命が終わると、毛沢東主義が否定され、鄧小平をリーダーとする改革派が、中国の改革・解放を進めました。
そして、この30年、中国は、飛躍的な経済発展を成し遂げ、今やアメリカに次いで、世界第2位の経済大国になったんですよね。
ところが、2012年に最高権力を握った習近平主席が、極端な人権抑圧政治を進めており、これはすでに世界中で知られています。
これに対し、つい最近、温家宝前首相は、「中国は『公平と正義に満ちた国』であるべきだ」との主張を発表しました。
温氏はまた、「(中国では)永遠に人の心や人道、人の本質が尊重され、永遠に青春や自由の気概があるべきだ」とも書きました。
つまり、現在の中国では、「人権も、人道も、自由もない」と言っているのですね。
近年、誰が猫(習近平主席)の首に鈴をつけるのか、密かに注目されてきましたが、いよいよ温家宝前首相が反撃のノロシを上げたのか、注目されますね。
温家宝前首相の最近の主張は、マカオの週刊誌、「マカオ導報」に2021年3月以降、4回にわたり寄稿されたものです。
習近平主席は、最高権力を握って以来、政敵、あるいは自分に忠実でないあらゆる人間を失脚させ、処刑・処罰し、その数は数十万人に及ぶのではないでしょうか。さらに、法律を改正し、永久に最高権力の座に留まることも可能にしましたね。
一方、海外に対しては、習近平は、かつてのモンゴル帝国のように、世界を支配する野望を抱いています。欧米は、カネと洗脳により、他の諸国はカネと力により、中共(中国共産党)に支配されつつあります。
1例として、アメリカの有名な大学は、ほぼ共産主義に支配されています。大学経営のために、中共(中国共産党)からカネをもらっているのです。学者や研究者は、中共のために研究をしています。
アメリカの政治も、すでに共産主義に支配されつつあります。政治家が中共からカネをもらっているからですね。民主党は、中共に支配されているかもしれません。事態は、非常に深刻ですよ。
ハリウッドの映画も、中共の市場があまりに大きいので、完成した映画は、中共に検閲してもらい、中共の気に入らないところは、修正しています。
スリランカは、中共からカネを借りる担保として港を取られてしまいました。多くの発展途上国は、中共のカネで国を建設しようとしています。つまり、中共の属国になるのですね。
ようやく、アメリカとヨーロッパ諸国は、中共に対抗し、中共に世界を支配させないと、立ち上がりつつあります。日本も無傷では済まないでしょう。
今年から数年間、世界は、大いに荒れそうですね。