maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

ゴーン氏の転落

ゴーン氏が「転落」しました。ゴーン氏とは、日本からレバノンに逃亡した、カルロス・ゴーン氏です。

 

ゴーン氏はフランスの自動車メーカーであるルノー社のトップとして活躍する一方、倒産寸前の日産自動車を再建し、年収何十億円という億万長者になりました。企業家として大成功しました。

 

ヴェルサイユ宮殿で2度目の結婚式をあげ、世界各地に豪華な邸宅を買い、ヨットを持ち、自家用ジェットで各国を飛び回り、世界の有名人、億万長者の末席に、仲間入りしました。これらはすべて会社のカネで行いました。

 

こうして、幸せになったかに見えたゴーン氏でしたが、真っ逆さまに、転落しました。

 

ゴーン氏の夢は、企業家として活躍することだった筈ですが、途中から、「カネ目当て」に

変わったようです。2度目の結婚によって、人が変わった、という説もあります。

 

ゴーン氏は「幸せ」を「カネ」で買おうとしました。日産から巨額のボーナスや退職金を得るために、会社を私物化し、ルール違反を重ねました。

 

そして、東京地検特捜部に逮捕されましたが、保釈中の、2019年12月末、関西空港から、小型ジェット機で祖国レバノンへ脱走しました。

 

こうして日本の司法から逃亡したゴーン氏ですが、その後ルノーから損害賠償を請求され、フランスの警察や、国際刑事警察機構からも追われる身となり、今やレバノンから一歩も外へ出ることができません。

 

レバノンは、政情が不安定で、政権が腐敗し、外貨も不足、経済危機にあるので、ゴーン氏の生活や財布も不自由でしょう。治安も非常に悪いようです。(以上、ネット情報を参照しました)

 

66歳のゴーン氏は、逃げ回り、怯え、活躍の場がない毎日を送っています。

 

企業家として成功するという「夢」を見失い、「カネ」で「幸せ」が買えると勘違いした結果、逆に不幸になりました。