身近な中共の恐怖
日本に住む華僑(海外中国人)であるR氏が、4年前、訪問した中国で、共産党に4ヶ月も拘束され、「スパイ容疑」で取り調べを受けたそうです。
中国共産党は、本当に怖いですね。
在日華僑二世のR氏は現在75歳です。関西の華僑社会の中心人物です。
岡山で中華料理店を経営していました。
店は、訪日した中国要人を度々もてなした、有名店だったようです。
さて、2017年、R氏71歳の時、中国の富裕層を対象とした、「訪日医療ツアー」計画が持ち上がり、R氏は通訳のK氏とともに、中国の蘇州を訪れました。
日本生まれのR氏は、中国語が不自由だったと思われます。
用事が終わり、ホテルから空港に向かおうとした時、数人の男たちに囲まれ、R氏と通訳のK氏は、別々に、車で連れ去られました。
以下、K氏の話です。
最初の1ヶ月は、蘇州の「拘束者専用ホテル」で、次の3ヶ月は、天津の同様ホテルに監禁され、連日連夜、取り調べを受けました。
朝昼晩と、取り調べを受け、トイレも監視付き、夜間も部屋には照明が点灯していました。
スパイ容疑で、R氏が共産党中国に歯向かうような行為をしたか、徹底的に調べられたようですが、取り調べが進むにつれ、真の目的は、R氏よりもむしろ、現在中国の外務大臣(外交部長)である王毅氏についての情報を集めるためであることがはっきりしました。
中国共産党には、3つの派閥があり、血みどろの権力闘争をしています。
王毅氏は、現在中国のトップである習近平国家主席とは別の派閥に属するのでしょう。
王毅氏を失脚させるために、王氏に不利な情報を集めていたわけです。
2004年から3年間、駐日大使をつとめ、華僑のR氏の地元・岡山で講演したこともあるそうです。
中国共産党には、大きく3つの派閥があり、お互いに血みどろの勢力争いをしています。3大派閥とは、太子党、共青団、上海閥です。
どれかの派閥の人間が、国家主席になると、保身のために、他の派閥を徹底的に叩き潰そうとします。
「汚職」などを理由に、次々と大物の危険人物を失脚させています。
R氏は、取り調べで、王毅氏が、岡山の講演会で何を話したのか、しつこくしつこく問いただしたそうです。
R氏は、そんな昔のことは覚えていないと、辟易しながら答えたそうです。
華僑のR氏は、もう2度と中国には行かないて言っています。
R氏は、中国の愛国者で、これまで、中国のために、同胞(中国人)のために、いろいろ協力して来たという自負があります。
日本に来た中国人留学生のために、いろいろ世話をしてきました。
それにもかかわらず、祖国で、4ヶ月も拘束され、拷問まがいの、言われのない取り調べを受けたのです。
その怒りと落胆は、想像できます。
これが今の中国共産党です。
中国人が呆れています。
先日、中国の前首相の温家宝氏が、マカオの新聞に、現在の中国共産党を批判する文章を寄稿し、それがすぐ当局により削除されましたね。
前首相でさえ、現在の中共政権に呆れて、怒っているのです。
せっかく、「改革開放」にむけて進んでいたのに、習近平が「毛沢東時代」に強引に戻そうとしています。
「自由で豊かな社会」に進んでいたのに、「恐怖政治と恐怖の社会」に逆戻りしています。
こんな、現在の中国共産党は、遠からず消えるでしょう。
時間の問題です。