スーパー・ボランティア
スーパー・ボランティアといえば、「尾畠春夫」さんです。
山口県の山中で行方不明になった2歳の男の子を発見し、一躍有名になりました。
尾畠さんは、捜し始めて30分ほどで、男の子を発見しました。それまで、警察や地元の人たちが大勢で捜索しても見つからなかったのです。尾畠さんは山が好きで、山に登っては、ボランティアで登山道の整備をしています。
「山道で迷った人が、どこへ行くかわかる」とテレビで言っていました。尾畠さんは、遠慮なく物を言う、純粋な人です。「人生は恩返し」、これが尾畠さんの言葉です。
尾畠さんは現在、大分の自宅を拠点に、被災地に出かけては、家の片づけの他、泥や瓦礫の撤去などを手伝っています。
被災地には、自分の軽自動車で出かけ、クルマの中に寝泊まりします。食事は、自分で買います。地元には一切負担をかけない、物を貰わないというのが尾畠さんの主義です。
尾畠さんの現在の収入は国民年金のみで、1ヶ月5万5千円です。
税金や、NHKの受信料を払う月は、食費を削るそうです。先日、小学校の校庭でクローバーを食べていた尾畠さんに、誰かが、お好み焼きを差し入れると、尾畠さんは感謝の涙を流しながら食べたそうです。
携帯電話も、持っていません。
このような尾畠さんですが、幸せでしょうか。
私は、日本中で一番幸せな1人だと思います。
自分が選んだ道、自分の人生はこれだ、という生き方をして、本当に幸せな人だと思います。
奥さんは別のところに住んでいますが、尾畠さんは受け入れています。
私たちは、尾畠さんとそっくり同じ生き方はできなくても、良いお手本にできます。