maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

イチローのキーワード

「信念」

イチローは子供の頃から、野球について良く研究し、練習し、試合で技を磨いていました。プロの世界に入り、監督から嫌われ、干されても、動じることなく、自分の打撃フォームを変えませんでした。自分は正しいという「信念」があり、自信があったからです。

 

監督やコーチは、技術について、皆言うことが違います。それをいちいち素直に聞いて、フォームがおかしくなり、野球をやめていく選手がたくさんいます。イチローは、自分のフォームが「これがベスト」だと自信をもっていたので、迷わず、崩れませんでした。

 

監督から干され、試合に出られないかもしれない、という「リスク」を冒しても、自分の信念を通したということは、多くの成功者に共通します。

 

「野球一筋」

イチローは、野球のために良いことは行い、悪いことはしませんでした。

 

飲みに誘われても、翌日ゲームがあれば、断るでしょう。つき合いの悪い奴、ということでいやな思いもしたと思います。しかし、イチローは、迷わず、自分の道をいきました。

 

そして、朝、カレーを食べた日に、良い成績が出たと思えば、それからは毎朝でもカレーを食べました。

 

スター・プレーヤーになっても、おごらず、さぼらず、黙々とルーティンを守り、誰よりも早く球場に来て、外野で柔軟体操とランニングをし、試合に備えました。おかげで、誰よりも速く走り、内野安打を稼ぎ、矢のような球を外野からホームに返し、走者を刺しました。

 

人が見ていても、いなくても、「真面目に」やりました。自分のファイン・プレーを見て、観客が「感動」することがイチローの喜びであり、夢でした。ファン第一でした。

 

大リーグは、イチローの活躍により大いに盛り上がり、観客はイチローのファイン・プレーに対し、数えきれないほどのスタンディング・オベーションで応えました。

 

イチローは引退する前、マリナーズ球団から、若手選手のお手本として、プロ野球選手としてのあり方を、アドバイスして欲しいと頼まれたほどです。