日本海がなくなる
Aさんの話は、まだ終わりません。
先ほどから、Aさんひとりで話を独占し、30分以上、話し続けています。
これは、僕の商社マンとしての経験談です。
上司の鉄鋼部長と僕は、あるオーストラリアの客と商談をする「筈」でした。ところが、偶然居合わせた、我が社化学品部長のAさんが、我々の交渉の場に同席することになりました。Aさんも、同じ客に、自分の用事で来ていたのです。
そして、最初は我々の話を横で聞いていたAさんは、交渉を助けるべく、話に参加し、いつの間にか、「独演会」をしていました。
Aさんが最後に、客に ” Thank you ! “ と言ったとき、我々の商談が成立していたのです!部屋を出たとき、Aさんは、「礼はいらないよ!」と笑っていました。
Aさんは、その後、役員になったそうですが、十分納得がいきます。しかし、日本人には、Aさんのような人は希です。
われわれ日本人は話が下手なうえに、あまり自分から話そうとしません。「言わなくてもわかる」という姿勢です。
しかし、世界では、「言わなきゃわからない」「言ったほうが勝ち」です。同じアジア人でも、韓国の人は、話が得意です。
「東海」という海をご存知ですか?「日本海」が、いつのまにか、「東海」に変わりつつあるのです。海外で、「東海」を採用する国や、教科書が増えています。「そんな筈は、どうして?」と今頃驚いても遅いのです。韓国の人が、世界中を走り回り、「日本海」を「東海」に変えているのです。
日本びいきの外国人が、日本人は何をしているのかと怒っています。