maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

あと5ドル

「あと、トン当たり5ドル、値引きしてください。」

 「いや〜、社長、これ以上は無理です。」

 

これは、韓国の社長さんが、商社マンである僕に、

値引きを迫ったシーンである。

 

「日本は、朝鮮戦争のお陰で、戦後復興できたんですよ。我々は、北朝鮮軍によって、朝鮮半島の最南端である釜山まで追い詰められ、後ろはもう海しかありませんでした。日本が大儲けしている間に、我々はどれだけ苦しんだことか。」(韓国・社長)

 

この値引き論法には、驚きました。1950年に始まった朝鮮戦争は、1953に休戦するまで、南北双方に多くの犠牲と損害をもたらしました。しかし、これは、「内戦」であり、日本には責任がありません。それで、そのときは

「メチャクチャなこと言うな〜」と思いました。

 

  しかし最近、韓国について少し勉強したので、この社長の言い分がわかります。

 

  社長さんは、韓国人として、当然のことを言っただけです。

 

  • 日本の今日の繁栄は、韓国の犠牲によるものである。
  • 日本は、韓国を長年占領した罪人であるから、罪を償わなければならない。
  • 日本は韓国に、謝罪を続けなければならない。

 

  これが、大韓民国の日本国に対する「公式」な立場です。与党も野党も、基本は「反日」です。「親日」だと、「非国民」とされ、間違いなく、落選します。落ち目の人気を挽回するため、「竹島」に上陸した大統領もいます。

 

前述の(1)(2)(3)を知っていれば、日韓の間で起きるすべてのことが理解できます。「何故だ!」と怒ることもなくなります。個人では、日本人と仲の良い韓国人がいますが、「親日」のレッテルを貼られると、韓国社会では「非国民」になるので、目立たないように、注意しています。

 

  日本が韓国にものを売って、「儲け」てはいけないのです。むしろ、「損」して、過去の罪を償わなければいけないのです。社長さんは、それを言ったのです。