新時代
コロナ禍を契機に、そして新政権になり、さすがの日本も新時代に入りそうです。
一言でいえば、古い、悪い習慣をやめ、「生産性」を上げる、ということでしょう。
日本は、世界でいちばん働いて、しかも先進国でいちばん「貧しい」国です。
その原因は、生産性が低いからです。
生産性が低い原因は、スピードが遅いからです。
先日テレビで、財務省出身のコメンテーター、山口真由氏が言っていましたが、財務省では、書類に承認のハンコを10人の上司からもらうためには、順番に10人のところにいき、ハンコをもらうのだそうです。忙しい上司をつかまえるために、ドアの外で待機することもあったそうです。時間の無駄づかいです。
これを、「メール」にすれば、あっという間に、10人の承認がとれるでしょう。
役所や会社の費用の最大のものは人件費です。人件費とは時間です。短い時間でどれだけ仕事をするかが生産性です。日本は「人材」と「時間」を無駄づかいしています。
山口氏のように、東大法学部を首席で卒業し、弁護士資格をもち、難関の財務省に就職した人材が、ハンコをもらうために、書類をかかえて廊下を走り回る姿は、外国人には想像もできないでしょう。何でそんなもったいない使い方をするのか、と目を回すでしょう。
日本という国は、優秀な人たちの集まりで、チーム・ワークも良く、朝から晩まで働くのに、先進国でいちばん貧しいのです。それは、スピードが遅いからです。
たとえば、素晴らしい発明があっても、それを生産するまでに時間がかかりすぎ、他の国に先を越されます。
制度を新しくするのに、5年、10年とかかります。その間、無駄をつづけます。
日本は、すべてにおいて、壮大な無駄づかいをしています。
無駄づかいをなくし、スピードを上げれば、皆、他の先進国のように、年収1千万円、2千万円が普通になり、夕方5時には仕事を終わります。