maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

改革

「改革」する、「新しくする」ということは大変なことだと、痛感しています。

 菅政権は、いくつかの大きな「改革」に手をつけました。

案の定、各方面から、いや世界からも、大反対が出ています。

 

菅政権は、スタートと同時に、「ハンコ廃止」を提唱しました。河野大臣が先頭にたち、指揮をとっています。「ただ押すだけ」のハンコを廃止する方針です。役所などで「承認」のために押すハンコはマイナンバーや、別の承認方法に変えられるはずです。「実印」は当面、残るでしょう。

 

自民党の「ハンコ議連」が大反対です。ハンコがなくなれば、ハンコ業界は大損害を受けます。しかし、世の中は「電子」の時代に変わりつつあり、「紙」の使用は減ります「靴」の時代になり「下駄」が減るのと同じです。

 

日本学術会議」が新たに推薦した105名のうち、6名を菅総理が任命拒否したので学者や野党政治家が大反対しています。従来通り、学術会議が推薦した人をすべて任命せよ、変更するなというのです。

 

日本学術会議は、政府の機関であり、会員である学者は公務員です。総理は、会員を、「会議の推薦」により「任命」することになっています。そこで、任命権が、会議にあるか、総理にあるのか、というのが争点です。

 

菅政権の狙いは、あまりに「左翼」で中共と通じている会議を「中道」な軌道に直すか、「解体」することです。一般の学者には、学術会議はなくても良いようです。

 

会議は、菅政権が学問の自由を侵害している、ことを反対の理由にしていますが、北海道大学のある教授はつぎの趣旨を述べています。

 

北海道大学で、船舶がもっと速く航行できる技術を研究していたところ、「日本学術会議」の人が大学にきて、その技術は軍艦に使われるから、研究を止めるように圧力をかけました。学術会議は、「軍事の研究」を禁止しているので、それに従え、というものです。その技術は、軍事用というのではなく、商船に広く使われる、画期的な技術です。これでは学問の自由を侵害しています。

 

おかしなことですね。世界的に、学術会議は「民営」です。日本もそうしたらどうですか?