maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

「集まらない」社会

日本も世界も、大変なことになりました。

 

まずコロナです。今年、2020年の初めから、世界に広がり始めた、「新型コロナウィルス」の脅威です。

 

人から人へ簡単に感染するので、人同士が離れる必要があります。「ソーシャル・ディスタンス」という「新語」を使うようになりました。しかし、それにより、私たちの生活と経済は、大きな影響を受けています。

 

考えてみると、人が集まることによって成り立つビジネスがほとんどです。まず、交通機関です。電車もバスも、人がたくさん利用するから、成り立ちます。そのほか、飲食店、小売店、ジム、ホール、競技場、観光地、映画館、美術・博物館、学校、宿泊施設、宗教施設など、きりがありません。

 

機能でいえば、通勤、通学、移動、宿泊、飲食、クラス会、会議、株主総会、飲み会、コンサート、リサイタル、スポーツ観戦、運動会、文化祭、祭、買い物、コーラス、ヨガ、ジム、旅行、礼拝、入学式、入社式、卒業式、成人式、結婚式、葬儀、等々、限りなく、集まることが満足にできない状態です。

 

ということは、これらで成り立つビジネスが成り立っていない、ということです。

 

当然、多くの人と会社が、仕事を失い、収入がなくなりました。

 

僕はまだ、インフルエンザとコロナとどこが違うのか、わかりやすい専門家の説明を聞けていませんが、コロナの方が、感染力が強く、死ぬ危険が大きい、ということは間違いありません。

 

そして、専門家が言うには、今のコロナはさらに凶悪化し、この世に生き続ける、そしまた、次々と別の新型コロナが襲ってくる、ということです。そして、世界人口の何割かが失われます。半分になる、という学者もいます。

 

突然、「人が集まれない」「集まらない」社会になってしまいました。

 

人類がこれまで経験した、最大の「環境変化」の1つでしょう。

 

突然、「行かないで済ませる」社会になりました。

 

今月は、妻の誕生日ですが、外食はやめ、レストランから食事を届けてもらうことにしました。

 

僕は昨日、Amazon でこの夏はく、白いデッキ・シューズ(運動靴)を注文しました。明日、家に届きます。サイズが合わなければ、無料で取り替えてくれます。

 

友人たちとの「食事会」グループは、「オンライン茶話会」のグループに変わりました。僕は、今月(2020年7月)、ある茶話会の当番なので、次の日曜日、夜7時45分に、十数名のメンバーにミーティングへの招待メールを送ります。

 

そして8時から、茶話会が始まります。それぞれのパソコンやスマート・フォンの画面には、自分を含め、十数名の顔が碁盤の目のように区切られて、映っています。そして、自由に話しができます。スマート・フォンの場合には、映る人数は少ないそうですが、皆と自由に話せることはパソコンと同じです。

 

こうして、1時間ほどで茶話会を終わります。

 

会社の会議も、このようなオンライン会議にどんどん変わりつつあります。出張が激減しています。これだけでも、新幹線のJRは悲鳴をあげたいでしょう。

 

日銀の全国支店長会議、などはどうなっているのでしょう。もし、これまでのように、全国から支店長が集まり、テーブルを囲んで会議するなら、「ガラパゴス」と言われるでしょう。

 

オンライン化は、進んではきましたが、コロナで急加速され、一般市民の生活に入りました。

 

否応なく、そうなりました。もう「集まる社会」への逆戻りは無理でしょう。