maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

コロナ・オリンピック

「コロナ・オリンピック」というお題に、不快感を感じる人がいるかもしれません。

 

しかし実際、「2020 TOKYO」 は、ご存知のように、コロナ・ショックで延期になりました。

 

それで、2021年の夏に行うのですが、それまでに、コロナ対策を完備しておかなければなりません。

 

専門家が口をそろえて、「コロナ・ウィルスは、地球上から消えずに残る」と言っているので、対策が絶対必要です。

 

日本はもとより、世界中から選手とチーム関係者と観客が、数十万人、集まってきます。空と海の港で、「ウィルス審査・検査」し、感染者が入国できないようにすることが最重要です。

 

そのためには、瞬時に判定できるウィルス検査器が必要です。時間をかけて何回も検査するわかにはいきませんから、1回だけの検査で、瞬時に、100パーセント信頼できる結果を出す必要があります。

 

あと1年ありますから、このような検査器は、準備できると思います。パスした人には、「ウィルス・安全パス」を発行し、それを持って、競技会場に入場できるようにします。

 

それと、航空会社が、外国で乗客を乗せる際、ウィルス安全証明書の提示を求めるよう、義務づけたらどうでしょうか。まず、外国で1回目の審査をし、日本で2回目の審査・検査を、入国前にするのです。

 

次は、日本で「アウト」になった人をどうするか、これを解決しておかないといけません。

 

アウトの人は、そのまま飛行機に乗せて 帰国させるわけにも、入国させるわけにもいきませんから、やはり、「トランジット(乗り継ぎ)スペース」で、隔離、観察、治療を行う必要がありますね。それには、ホテル、アパートなど、大きな宿泊施設が必要です。

 

用意しておいた「特効薬」で、数日で回復、退院できるようにしておきます。

 

さて、オリンピックが始まると、各競技会場の入り口では、「ウィルス安全パス」の提示をもとめ、ない人は、別室で隔離し、検査ですね。

 

ここまでで感じることは、各所で、検査関係の広いスペースが必要だということです。日本の夏の炎天下ですから、涼しい大きな部屋をたくさん用意しておく必要があります。隔離スペースも、もちろんです。この「広いスペース」が、日本人の苦手とするものです。日本の施設は、どこも狭く、不便、というのが相場ですから。

 

選手村でコロナ、あるいは他の伝染病が、集団発生した場合に、どうするか、対応策を十分に準備しておく必要があります。この、「○○に備えて」というのが、日本人の苦手とするところです。日本では、何かが起こってからでないと、世の中が動きません。でも、オリンピックでは、それはダメです。

 

医療スタッフも、多数必要になるでしょう。しかし、病院で通常勤務している医師や看護師が、オリンピックという期間限定の仕事をどうさばくか、大変です。

 

マスク、ゴーグル、防護服、ワクチン、特効薬、等々、十二分に用意しておくことはもちろんです。

 

組織委員会は、コロナ対策の、あらゆるシミュレーションを、散々リハーサルしておく必要があります。選手村で感染者がでたら、どうするか。競技会場で感染者がでたらどうするか。あらゆるケースを想定して、医療機関や消防署、警察などと連携のリハーサルをする必要があります。

 

通常、試合の終わった選手たちは、街に出て、たくさん遊びますから、街で感染しない、感染を広げない、ような対策をする必要があります。

 

オリンピック当日、国立競技場で陸上競技が行われています。もうすぐ、男子100m決勝のスタートです。そのとき、観客の1人が具合がわるくなり、保健室で検査の結果、コロナ陽性と判定されました。さあ、このとき、競技会場はどうするか。シミュレーションしておく必要があります。数百人の選手と関係者、数万人の観客をどうするのか、大変です。

 

最悪の場合に備えて、いろいろリハーサルしておく必要があります。日本人が得意とする「想定外でした」を連発しなくてすむように、しっかりお願いします。