maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

パットの名人

ゴルフの話です。 

  僕は台湾の台北に駐在していたとき、パットの名人になったことがあります。

   ある日、支店長たちとラウンドしていた僕は、パットが面白いように入り、

アウトの9ホールを39、合計18ホールを82で回り、皆を驚かせました。。

   好パットの原因はただ一つ、練習です。

   台湾での駐在も、あと半年を残すだけとなり、家族はすでに帰国、週末は

ヒマになりました。

   マンションの居間は、カーペットだったので、ヒマつぶしに、パットの練習をしました。2〜3メートルの距離に、丸い、紙のコースターを置き、そこに向かってパットするのです。ボールがコースターの上を通過すれば、OKです。

   カーペットは毛が立っているので、方向によって、順目、逆目、スライス・

ライン、フック・ラインになります。5〜6個のボールを次々と打ち、終わると別のところに移動です。

   こうして続けるうち、微妙な手加減が分かってきて、うまく打つと、ボールが

コースターの上にピタリと止まるようになりました。

   コースターの上に、3個のボールが乗っていることもありました。

 「練習は、不可能を可能にする」とは、小泉信三の名言です。

 

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