コロナ、日本とフランス
コロナ下、日本での生活はフランスとくらべ、とても「自由」だそうです。
ドラ・トーザンさんは、日本に永住するフランス人で、今年、2020年3月にフランスに一時帰国し、11月に帰ってきました。そして、フランスの現状を日本と比べました。
フランスでは、2度も都市封鎖をしたのに、コロナによる死亡者は5万5千人に達しており、これは日本の20倍近くであり、しかもフランスの人口は日本の半分です。
日本では行動の「自粛」ですが、フランスでは、「規則」と「罰金」によって国民の行動を制御しようとしています。
都市封鎖中には、外出するとき、外出理由を記した「証明書」を持たないと、罰金です。
「本」は生活必需品でないという理由で、書店が閉鎖され、スーパーや大型店での書籍の販売が禁止されました。アマゾンで本を買うこともできないようです。コロナ感染を防ぐために「本」を禁止する?ドラさんには理解できません。
ドラさんから見ると、フランスでは政府と国民の間に信頼関係がなく、政府は「規則」や「罰則」という「恐怖」で国民を従わせようとしています。
ドラさんには、日本の日常が素晴らしく見えるそうです。
多くの店が開いており、人々は働き、子供たちは公園で遊び、サッカーの試合を観戦します。
日本人には自制心があります。そして、「世間の目」という伝統があり、これは「罰金」より強力なようです。フランス人のほうが「個人主義」のようです。
それから、日本人が清潔好きということも、コロナ感染防止に有利に働いているでしょう。
風呂には毎日入る、上下水道の整備、履き物を脱いで家に上がる、やたらに人に触れない、等の生活習慣が良いのです。
ドラさんは、日本に帰ってきたときの「開放感」と「安堵感」を一生忘れないだろうと言っています。
世界と比べ、日本は住みやすい国だと思います。(2020.12.20東洋経済オンラインを参照)