maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

日本の美

日本の肩をもちますが、僕は日本の「美」が好きです。

 昨日のテレビで、フランス、ルイ14世ヴェルサイユ宮殿のストーリーをやっていましたが、宮殿内部の装飾が金キラ過ぎて、とても僕にはダメです。ロシア、クレムリン宮殿もすごいですね。金色をふんだんに使っています。イギリスのバッキンガム宮殿も多分そうなのでしょう。

 ある意味とても美しいのですが、観光客としてさっと見れば十分でしょう。

 京都には、金閣銀閣があり、どちらも人気があります。

しかし僕は、金閣は、美しいと思いながら、さっと通り過ぎて終わりですが、

銀閣では、じっと静かに古びた建物や、石と苔の庭をながめながら、ゆっくり散歩します。

 日本に住みついてしまう外国人は、おそらく銀閣でしょう。寺の縁側に座り、何時間も庭をながめる、というのは、日本ならではと思います。

 金より銀、カネより心、です。

 僕は鎌倉で生まれ育ちましたが、鎌倉と京都、それから大阪の「桜」を比較すると、

それぞれ特長があり、面白いです。

 鎌倉の桜のイメージは、一言でいうと、ゴツゴツとした黒い古木、枝は折れ曲がったりしていますが、花は美しいです。それに対し、京都の桜は、とくに御所の桜は、細い、しなやかなしだれ桜で、花は小さく、淡いピンク色、とても繊細です。それから、大阪の桜といえば、造幣局の「通り抜け」の牡丹桜、八重桜です。花は大きくて、丸く、いかにも、ゴテゴテしていて、ピンク色も濃く、しつこいくらいにたくさん咲いています。

 どうでしょう、イメージとして、鎌倉は「武士」、京都は「公家」、大阪は「商人」ですね。

これほどはっきり特長がでているのは、面白いです。

 個人的には、鎌倉と京都の桜が好きです。

 それから、アメリカ、ワシントンDCのポトマック河畔の桜並木は壮観です。桜の木が日本の倍くらい大きいです。「大国」を象徴していますね。