maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

大金持ち

おカネは人生で2番目に大切なものですが、少な過ぎても、多過ぎても、良くないですね。

どちらかと言えば、「少し足りない」位が幸せでしょう。

 

大金持ちには、それなりに、いろいろ苦労があります。

 

もし今、皆さんの家に、100億円の現金が持ち込まれたら、どうしますか。

1万円札が百万枚です。百万円の束が1万個です。

 

部屋には、札束が山と積まれ、いっぱいになります。

居間では、テレビが見られません。

寝室は、寝るところがありません。

 

泥棒が心配なので、家族いっしょには外出できません。

まず、人に知られないようにしなくてはいけません。

外から覗かれないように、カーテンを閉め切ります。

 

「台車」で、1万個の札束を、どうやって、人知れず、銀行まで運ぶか。

昼間クルマに積み込めば、すぐ近所にバレてしまいます。

 

子供たちには何と説明し、どうやって口止めするか。

税務署への申告は、どうするか。

悪い人にだまされないように注意しなければ。

 

財産が減らないようにするにはどうするか。

金の延べ棒でも買うか。どこに保管すれば良いのか。

もし大金をもっていることが親戚や友人に知られたらどうするか。

 

投資して、増やしたほうがよいのか。

どこに、どういうふうに投資したらよいのか。

 

うれしいどころか、心配や悩み、苦しみがどっと増えます。

 

おカネで幸せは買えません。

 

米国の大富豪の1人であるウォーレン・バフェット氏は、「たくさんおカネを持っていても、それだけたくさんの人から愛されるわけではない。」と言っています。