maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

ワイン

かつて、オーストラリアに会社員として駐在していたとき、ワインを良く飲みました。

 郷に入れば郷に従え、というわけで、日本人駐在員たちも日常、よくワインを飲みました。

 主として、オーストラリア産ワインを飲みましたが、赤よりも白のほうが、名前を覚えています。辛口では「ホック」、あと、「リースリング」という種類が美味しかったです。

 あるとき、シドニーで、オーストラリアの取引先を接待しました。夕食に招いたのはオーストラリア人の社長以下幹部5〜6名です。オーストラリアでは、会食といえば夫婦同伴が普通で、日本式の、男性だけによる会食は珍しく、先方は皆喜んでくれました。奥さんに気兼ねせず「自由」だからです。

 場は、「宴会」となり、大いに盛り上がり、皆、ワインで酔っ払い、それはそれは楽しいひとときとなりました。

 接待する側のこちらは30歳の私と、50歳代の上司です。ワインで乾杯しながらも、酔っ払い過ぎないようにしていましたが、先方で一番飲んだ巨漢の社長は後日、「あの翌日から1週間、二日酔いだった」と「後悔」していました。

 

 ところで話はまったく変わりますが、日本人がフランスのボルドー地方でワインを造っています。

 篠原麗雄(しのはら れお)という人で、1974年生まれですから、現在46歳位です。

 麗雄氏のことは2年位前に、テレビの番組で知りました。2000年に26歳位でフランスに渡り、2002年からワインを造りはじめました。現在は、自分のワイン畑も持っています。農薬や化学薬品を使わずにぶどうを育て、ワインを造っているそうです。

 2012年から最高級ワイン、「Clos Leo Cuvee S」 を造っているそうです。まだ飲んだことはありませんが、美味しそうです。

 日本人も、世界の「職人」に引けを取らない「匠」の伝統を持っています。

 麗雄氏はじめ、何人もの日本人が海外でワインを造っているようです。活躍を期待します。