VHS逆転のキーワード
「信念」
高野鎮雄は、VHSが必ず会社の「ドル箱」(儲け頭)になると信じていました。
だから、会社から「もう止めろ」、と言われながらも、止めませんでした。
会社のためになる、と信じていたからです。
「夢」
VHSを完成するのが高野の「夢」でした。
「クビ」になるというリスクを冒して、夢を追いかけました。
「押される」
会社のために、自分の夢のために、
VHSをやろうと思ったとき、
何か「強い力」に背中を押されました。
そして気がついたら、VHSを完成していました。
自分のキャリアが終わるかもしれず、
家族に迷惑をかけるかもしれません。
しかし、何やら強い力に背中をおされながら、
突き進みました。
「ハードル」を下げる
どうやって、会社から「禁止」された家庭用VTRを続けるか。
高野は、「ハードル」を下げました。
目立ってはいけないので、3人だけでこっそり、
倉庫の片隅で始めました。
高野の苦労は言葉に尽くせないでしょう。
ただ、ハードルを下げ、コツコツと続けました。
そして、夢を実現しました。
高野のVHSは、世界の標準規格となり、
期待通り、長い間、日本ビクターの
「ドル箱」となりました。