maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

ハードルを下げる

ハードルを下げる

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        ポール・ラッシュ 1897 - 1979

 

  ある方の娘さんは、プロのギタリストで、彼女は毎日8時間ギターを練習します。

 1日でも練習を休むと、少し腕が鈍り、お父さんにはそれが分かるそうです。

  どの世界でも、人一倍努力した人が成功するようです。99%は努力で、

1%が才能、といいます。スターは人に見えないところで、大いに汗をかいて

いるのですね。

       では、つらい練習に、どうして毎日々々、耐えられるのでしょう。

 

    ・女手ひとつで育ててくれた母親に、恩返ししたい。

    ・家が貧しかったから、金持ちになりたい。

    ・世界一になって、皆を見返してやる。

 

  しかし、こういう強烈な「動機」は、ないのが普通です。それでも、

清里高原に「清泉寮」を建てたアメリカ人、ポール・ラッシュは、

“ Be first class. “(「一流になれ」)と言っています。どうしたら良いのでしょう。

   シニアになってから、僕は、あることに気づき、実践しています。それは、

「ハードルを低くする」ということです。

   「やりたくない」という日があります。そのとき、「今日は、少しでいいよ」

と、ハードルを下げ、ともかく始めます。

  すると、知らないうちに、相当やってしまいます。「止めたい」自分に、

「やりたい」自分が勝ちます。

   こうして、あきらめずに努力していれば、ある日突然、「カチーン」と

スィッチが入り、三度の飯より好きな、「夢中状態」に入ります。

   あとは、「好きこそものの上手なれ」でしょう。

 そうなった人を知っています。「グレン・ミラー」です。

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           グレン・ミラー

           1904 -1944                                                                                       了