何かをするのが大変
日本では、新しく「何か」をしようとすると、大変ですね。
日本では、違うこと、新しいことは避けようとします。
「そんな前例はない!」と言われます。
日本で、違うこと、新しいことをするのは、容易ではありません。
役所という、厚い壁もあります。
日本の役所、大きく言えば、行政、には「人情」が足りないです。
「規則」は、守らなければいけませんが、規則や法律は、「人を守る」ためにあります。
日本では、「法」を守って、「人」を守らず、という状態です。
数年前にこういうことがありました。
2001年の、アメリカのニューヨークで起きた、同時多発テロ事件のときに大活躍した盲導犬がいます。その犬は、盲目のご主人様を、ツインタワーの上層階から無事に地上まで誘導しました。
その盲目のご主人を、犬とともに、日本に招いて講演してもらうことになりました。
しかし、羽田の動物検疫官に相談すると、犬の入国許可を出さないといいます。理由は、犬の予防注射です。日本とアメリカでは、注射の時期が2〜3ヶ月ズレているのです。
どうしてもダメだと言います。困り果てた講演会関係者は、アメリカ大使館に駆け込みます。
するとあら不思議、しばらくして、羽田の検疫官からOKが出ました。
講演会は無事行われました。盲目のご主人の話は、感動的で、感銘を受けました。
血も涙もない、というか、「知恵」をださない、だせない日本の役所・役人。
国民には冷たくても、アメリカ大使館には弱かったのでしょうか?