maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

中国人 (3)

手抜き工事

中国人は、「わからないところ」で手抜きをします。知らない相手に「手抜き」します。

 今回のコロナ騒動で、中国がヨーロッパに送った「マスク」の中に、大量の不良品があったことが報道されました。

 かつて、僕が商社マンとして、台湾の台北支店に勤務していたとき、ロス・アンジェルス支店から、先輩が出張してきました。その先輩はゴルフが好きで、台湾製のゴルフ・クラブを買って帰りたいと言います。そこで知り合いのゴルフ・ショップに連れていき、先輩はアイアン・クラブを1セット買いました。

 しばらくして、帰国した先輩から手紙があり、台湾で買った「5番アイアン」が「根元でポッキリ折れた」とのこと。ゴルフ・クラブのシャフトの根元部分、握る部分は、上からゴムか皮が巻いてあります。ボールを打ったとき、そのグリップ部分が、ポッキリ2つに折れたというのです。

 中を見ると、2本のスチール・シャフトが溶接で「継ぎ足して」あり、その溶接部分が折れていたというのです。長さ不足のシャフトに、もったいないから、もう1本の短いシャフトを溶接で「継ぎ足して」いたのです。

 

中国人は、こういう「見えないところ」で大いに手抜きします。ですから、中国人がかけた「橋」は、よく落ち、ビルは、よく倒れます。大いなる手抜き工事の結果です。

 日本人も、中国人ほどではありませんが、手抜きをやります。1995年1月17日、阪神淡路大震災のとき、高架道路の太い支柱が折れました。その折れ曲がった鉄筋の間から、石油缶などの空き缶が見えました。コンクリートをごまかしたのです。しかし、中国の橋は、大地震がこなくても、落ちます。

 それでも日本人には、基本的に、見えないところでも、きちんとやる、という美徳がありますが、中国人から見れば、「馬鹿」らしいこと、お金を儲ける上ではむしろ「悪」です。

 今、中国にある世界最大の「三峡ダム」が、決壊の危機にあります。長江の中流にある巨大なダムですが、上流の重慶地区が豪雨で洪水になり、中流武漢も洪水です。そしてもし三峡ダムが崩壊すると、さらに下流の上海も、洪水になり、中国の国内生産の40%が失われるといわれています。中国共産党の幹部が散々「甘い汁」を吸った「汚職ダム」が今、中国を破壊しようとしています。自業自得ではないでしょうか。