maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

ニイハオ〜その1

「ニイハオ」が中国語で、「こんにちは」であることは、ほとんどの日本人は知っているはずです。

 

昨日、2020年5月23日、台湾に電話し、台湾人のCさんに「ニイハオ」しました。話すのは5年振りくらいです。「ニイ」は「You」、「ハオ」は「Well」、で「How are you?」「あなたは元気ですか」つまり「こんにちは」となります。しかしCさんは、日本語ペラペラなので、あとは日本語で話しました。

 

Cさんは、僕と同じ、慶應大学の貿易論のSゼミナール出身です。ゼミでは僕より2年先輩ですが、年齢は8つ上です。知り合ったのは、僕が3年のとき、1965年ですが、野尻湖でゼミの合宿があり、Cさんは、台湾からOBとしてゲスト参加していました。1週間、同じ屋根の下で勉強したので、親しくなりました。

 

その後、1983年に僕は商社マンとして、台湾の台北に赴任し、Cさんと再会しました。

 

Cさんは、僕と家族を家に呼んでくれて、奥様が、えびチリやビーフンなど、それはもう、たくさんの手料理をご馳走してくれました。

 

Cさんの話では、息子さんも、2人の娘さんも、中学校、小学校で成績トップ、卒業後は、台湾ナンバー・ワンの学校にそれぞれ進学できるとのことでした。

それに較べ、僕の小学生の娘と息子、とくに息子はまったく勉強しないので、Cさんにどうやったら、そんなに子供さんが勉強するのかと聞いてみました。

 

Cさんは、子供に、「興味を持たせる」ことだと話してくれました。たとえば、博物館や美術館に連れていくとか、良い本を与える、などです。興味を持てば、自分から勉強する、と言われました。

 

その通りと納得しましたが、ついに僕は、子供たちに「興味を持たせる」ことができませんでした。僕自身が勉強に「興味がなかった」からでしょう。