maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

やめようか

苦しくなってきた。

しかし、あと3周半、トラックを走らなければならない。

でも、苦しすぎる、

もう、ここでやめようか。

 

中学時代の最大の思い出は、

2年生のときの、運動会です。

 

僕は、1500メートル走に出場しました。

学校のトラックは、1周200メートルでしたから、

7周半走るわけです。

 

足は速かったので、

最初から飛ばし、後続集団を大きくリードしました。

それだけに、疲労も相当なものです。

 

前半4周は、脚力で、

後半3周半は、気力で走りました。

 

ゴール目前で、

大きな歓声が聞こえました。

 

すぐ後ろに、先輩の3年生が迫っていたのです!

 

それでも、死にそうに疲れていた僕が、

ほんの僅か早く、ゴール・インし、

そのまま、地面に倒れ込みました。

 

駅伝や、マラソン選手の気持ち、わかります。

 

途中で、もうやめようかと、何度も思いながら、

 

耐えて、ゴール・インし、倒れ込むのです。 

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