maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

早慶戦

早慶戦に来ました。今季の優勝を決める、伝統の一戦です。

 神宮球場は満員。OBも大勢来ています。3塁側とレフトは慶應の陣地、

1塁側とライトは早稲田です。応援団は、それぞれ内野と外野に陣取ります。

 いつも感じるのですが、全体として、応援がよく揃っているのは早稲田です。一方、チア・リーダーたちは、慶應の方がスマートで美人です。

 7回には、両校応援団によるエールの交換があります。慶應の大きな三色旗と早稲田のえんじ色の大きな校旗が、互いに頭を下げて礼をします。慶應は「若き血」を歌います。応援団の「旗手」は、何十キロという重さに耐えます。

 今日は、あっぱれ、我が慶應が宿敵の早稲田に勝ちました。優勝です。学生時代なら、銀座に繰り出し、「ライオン」(ビアホール)で乾杯に次ぐ乾杯です。今日は、そのとき一緒に飲んだゼミの友人たちを誘って、来ています。

 最高に気持ちがいいです。改装された球場は、昔に較べ、ずいぶん美しくなり、また空気がとても澄んでいます。神宮の森で浄化されているのでしょうか。

 さらに、選手たちの元気なかけ声と、キャッチボールでピシッ、パシッとグラブでボールを受ける音、カシーンという、木のバットがボールを弾き飛ばす鋭い音が聞けるのが醍醐味です。(注:木のバットは「カシーン」、金属製は「カキーン」です)

 スポーツというのは、生で観るものだと改めて感じます。しかしクロス・プレーや、ちょっとよそ見していたときのホームランなどは、テレビのように、

VTRでリプレイしてくれるといいのに、と思ってしまいます。

 試合が終わり、塾歌を歌いますが、いつも胸が熱くなり、途中で歌えなくなってしまいます。実に良い歌だと思います。応援歌「若き血」もいいです。

 良い母校です。