maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

「づつ」と「ずつ」

「づつ」と「ずつ」について、

昨日のスマート・ニュースの記事を一部、引用しながら、「づつ」と「ずつ」について書いてみます。

 わかりやすく言えば、「づつ」は文語で、「ずつ」は口語ということでしょう。

 そして、どちらかが絶対に正しいといわけではなく、一般には、今も両方使われていますが、本を書く場合は、「づつ」は編集者に「ずつ」と直されるでしょう。

 1986年に、政府が示した「現代仮名遣い」には、原則は「じ」「ず」だが、「ぢ」「づ」を使うこともできる、ということが書いてあります。

 ところで、僕が今使っている、「ワード」ソフトで、仮名「ずかい」と入力したら、仮名「づかい」が正しい、と表示されました。

 一方、「ぢ」「づ」が正しく、「じ」「ず」は誤り、という場合があります。

 同じ音が続くばあい、たとえば、「続く」は「つづく」が正しく、「縮む」は「ちぢむ」が正しいです。

 それから、2つの言葉が合わさった場合、たとえば、「底力」はそこ「ぢから」と、もとの「ちから」が生かされます。

 しかし、「融通」の場合は、「ゆうづう」でも「ゆうずう」でも良いです。実際、僕のパソコンでは、どちらでも「融通」に転換できます。

 この場合は、「融通」が「底力」と違って、2つの言葉に分解できないので、「づ」でも「ず」でも、どちらも正しい、のだそうです。

 ところで文語は、響が良く、美しいと感じます。

 今年、2020年の7月から俳句を始めましたが、やはり文語が響がよく、格調高く感じます。

 高校時代から60年経ちましたが、文語に親しもうと思います。