「尾畠さん」のキーワード
スーパー・ボランティア、尾畠春夫さんにはたくさんの
キーワードがあります。
「現実を受け入れる」
尾畠さんは、7人兄弟の4番目でした。
家が貧しいため、兄弟のうち、尾畠さん1人だけが、
小学校5年生のとき、農家に奉公に出されます。
同じ年に、母親が41歳で他界します。
何故自分だけが奉公に出るのかと、父親を恨みましたが、
気を取り直し、自分の境遇を、受け入れます。
そして、「頑張る」と決意します。
「目標を決める」
中学校を卒業した尾畠さんは、
別府の魚屋で働くことになりました。
そのとき、10年間修行して1人前になり、
自分の魚屋を開業すると、目標を決めます。
3年間は別府の魚屋で、
次の3年間を下関のふぐ屋で、
最後の4年間は、神戸の大きな魚屋で修行し、
計画通り、10年後に、魚屋を開業します。
「夢をもつ」
さらに、「50年間」働いたら、
あとは好きなことをする、と決め、
その通り、65歳で魚屋をやめます。
この楽しい「夢」があったので、
つらい修行に耐えることができたのだと思います。