maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

本の力

 本の力というのはすごいです。

 

先日、僕の処女作、エッセイ集の「本」を、近所に住む、大学のS先輩に贈呈したところ、「本が面白かったので、話がしたいから家に来なさい」と呼ばれ、今日、行ってきました。

 

そして、「本」のいくつかのエッセイに付箋がつけてあり、以下のような話がありました。

 

「留学」(僕が高校生のとき、1年間だけ、アメリカ留学したときの話です。)

自分は留学したことがないので、高校性で留学するとは、こういうことか、当時のアメリカはこうだったのかと大いに参考になった。

 

「奥様の誕生日」(ソ連で、商談は難航。相手の奥様の誕生日だったので、成功した話)

当時のソ連の人が、奥さんの誕生日を大事にしたことが、よくわかった。日本人でも、ある友人が、奥様の誕生日を忘れ、宴会をしてから帰宅したら、玄関で奥様に「愛していないのは、わかっているけど、馬鹿にするのはやめてね!」と罵声をあびせられたそうだ。

 

「神様、仏様」(日本人は、『無宗教無神論』が多いと言う話)

海外留学する若者には、必ず、「海外に出たら、『無神論者です』と言ってはいけない。葬式に坊さんを呼ぶ家庭で育ったなら、『仏教』と言いなさい。」と言っている。家に、外国人がよく訪ねてくるから、彼らにとり、「信仰」がどういうものか、知っている。信仰のない人

は、「欠陥人間」であると思われる。

 

「変な通訳」(僕のシドニー時代、米国人と豪州人の間で通訳した話)

自分もかつて、オーストラリア人の英語が理解できず、往生したことがある。あの英語は、訛りが強すぎる。

 

Sさんとは、上述の話題を中心に、1時間ほど、いろいろと話しこみました。Sさん自身の経験やご家族のことなど、次々と話は移り、時間が経つのも忘れました。

 

Sさんは、自宅の敷地に会社があり、その会議室で話しました。僕の「本」の面白いところに「付箋」をつけ、女子社員に回し読みしてもらったそうです。皆さん、「読みやすい」と言っていたそうです。

 

この「本」のお陰で、Sさんとの距離がすごく近くなったように感じます。