maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

バーベキュー

バーベキューには、いろいろ思い出があります。

 

一番盛大だったのは、オーストラリアのメルボルンに、商社マンとして駐在していたときに経験したバーベキューです。運動場の鉄棒を思い浮かべて頂き、その横棒に、若い牛1頭を首からお尻へ差し、回しながら下から火であぶるのです。

 

僕のいた会社のお得意さんにユダヤ人の会社があり、あるとき、東京の本社からメルボルンへ担当部長が来ることになりました。その部長を接待するために、ユダヤ人の会社の社長が、自宅に部長と僕を招いてくれたのです。

 

広い庭の一角に、運動場の「鉄棒」を据え付け、その横棒に牛を1頭突き刺し、回しながら下から火であぶるのです。ユダヤ人の社員たちも呼ばれており、皆で、その牛の体重をあてるクイズなどをしながら、牛が焼き上がるのを待ちました。

 

それから忘れられないのが、バーベキューとは少し違いますが、小学校の遠足で経験した「飯ごう炊さん」です。そのとき、日本の兵隊さんは皆、この飯ごうを腰につけ、戦場で飯を炊いた、ということを知りました。

 

たしか、中津川渓谷だったと思いますが、河原の石で釜戸をつくり、飯ごうに米を入れ、川の水でとぎ、母から教わった水加減で、薪に火をつけ、炊いたら、とても美味しく炊けました。当時、アウトドア食品の定番だった、「牛肉の大和煮」の缶詰を開け、実に美味しい昼食でした。

 

テレビで、炊飯器が、二重底だ、なんだと、宣伝しますが、飯ごうで炊いたご飯はすごく美味しかったです。テレビで、普通の、みそ汁用の鍋で、ご飯を美味しく炊く主婦を紹介したことがあると思います。

 

今度、8月1日に、知人のお宅でバーベキューをすることになりました。久し振りです。これからいろいろ準備をするのが楽しみです。今日、早くも、炭を買ってきました。肉はどういう肉にしようか、と考え始めています。