maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

絶体絶命

今までに、物理的に絶体絶命のピンチになったことが、2度あります。

 

1度目は、高校時代、学校の帰りです。近くの駅まで、抜け道を通ったとき、向こうから中学生の不良風なのが、5〜6人やって来ました。寂しいところで、辺りには他に誰もいません。

 

先頭のリーダーらしい子供が、ナイフを持っています。

 

金を出せと言っています。

 

迫力がなかったので、腹を決め、大声を上げながら、相手に突進しました。すると連中は逃げていったので、胸をなで下ろしました。

 

あと1回は、オーストラリアのシドニーです。

 

その夜、接待か何かあって、帰りが遅くなり、駐車場からアパートに向かって歩いていると、向こうから、秋田犬よりも大きく、どう猛そうな黒い犬が向かってきます。

 

明らかに、敵意をむき出しにして迫ってきます。これはヤバイ、どうするか。逃げても、絶対にヤラレルと思い、脂汗がにじむなか、向かっていく他ないと、腹を決めました。

 

持っていた皮の鞄を楯にして、猛犬に突進しました。すると、奴は、くるりと回れ右し、逃げていってしまいました。

 

ほっとしながらも、冷や汗をかきました。

 

仕事でも、難題から逃げると、ますます追いかけてきます。

 

腹を決め、正面から突進すると、意外に道が開けることがあります。運命は、「捨て身」になった者の味方らしいです。