冤罪
冤罪は怖いです。
僕は小学生のとき、冤罪を経験しました。
ある朝、いつもより少し遅く学校に着きました。同級生たちは、すでにキャッチボールや、ドッジボールをして、授業が始まるまでの時間を楽しんでいました。
僕も急いで仲間に加わりました。
しばらくすると、僕は職員室に呼ばれました。
行ってみると、担任の男の先生が、僕が今朝、下級生をいじめたと叱りました。僕は何のこと分からず、「していません」と答えましたが、「嘘をつくな」、とさらに叱られました。
自分としては、まったく身に覚えのないことで、甚だ心外でしたが、好きだった担任の先生にさえ信じてもらえず、一方的に悪者にされ、悔しかったです。
僕が登校する前に、同級生たちが下級生たちと喧嘩したらしく、下級生のだれかが、僕にやられたと、先生に言いつけたらしいのです。
冤罪で数十年の刑を受けてしまう人が実際にいますが、分かります。誰かの無責任な、誤った証言を、関係者が信じてしまうのです。双方の言い分を、まず冷静に聞き、裏付けを確かめるべきです。
冤罪は恐ろしいことです。
自分に何かが起きると、いかに理不尽な社会に住んでいるか、分かります。
理不尽くらいならまだしも、罪人にされてはたまりません。
友人に弁護士がいるので、少しは心強いですが。