あきらめない人
TVで放送された、あきらめない人のことです。
「死の土地」を緑の農地に変えた人。
2000万人が餓死した土地を農地に戻した人。
2万ヘクタールの砂漠の緑地化に成功した人。
中国の国家主席にまで感謝された人。
66歳で、40℃の砂漠を毎日何十キロも歩き、「水源」を見つけた人。
80歳で、植えた3000本の葛(くず)が、一晩で山羊に食べられた人。
葛のあと植えたポプラ100万本が、一夜にして黄河の氾濫で流された人。
植え直したポプラ100万本で2万ヘクタールを緑の森にした人。
砂漠の農地化に成功し、野菜がとれるようにした人。
去っていった住民を呼び戻した人。
90歳のとき、中国政府によって銅像が建てられた人。
その人は、遠山正瑛氏です。
1934年(28歳):中国に農業調査のため留学するが、戦争のため帰国。
1962年(56歳):京都大学農学博士。論文は砂丘地に適する作物について。
1972年(66歳):定年退職。私財を投じて訪中、緑化事業。
1996年(90歳):中国政府が「生前銅像」を建立。毛沢東に次ぐ2人目。
2004年(97歳):永眠。
日本で資金を集めては中国・内モンゴルに行き、半生を捧げて2万ヘクタールの「死の土地」を「緑の耕地」に変えました。
初めは住民に、スパイ呼ばわりされ、植えた苗木を引っこ抜かれたこともありましたが、頑張りました。
28歳で初めて中国大陸に渡ったとき、遠山さんの心に何かが生まれ、それを一生忘れることができなかったのでしょう。
日本が世界に誇る人物です。決してあきらめない人でした。