切り離せません
今、「日本学術会議」が話題になっていますが、
政治と学問は、切り離せません。
太平洋戦争の最中、アメリカの科学者たちは、国のために「原爆」をつくりました。
研究の資金や施設は、国が提供しました。
その原爆は、アメリカ政府の「政治」的理由により、広島と長崎に落とされました。
このように、科学は政治だけでなく、「軍事」とも切り離せません。
日本学術会議は、軍事用の研究を禁止しているそうですが、意味がありません。
たとえば、「電池」の研究をすると、その電池は懐中電灯に使われますが、その懐中電灯は、軍事用にも使われます。
政治とスポーツも切り離せません。
1980年のモスクワ・オリンピックをアメリカ、日本、西独、中共、韓国、サウジアラビアなどは、ボイコットしました。
理由は、前年の1979年に、ソ連がアフガニスタンに侵攻しという「政治的」なものです。
それからもう1つ、科学もスポーツも「カネ」と切り離せません。
どちらも「資金」が要るので、スポンサーがつきます。
スポンサーのために、研究する、プレイする、良い成績をあげる、ということになります。
たとえば、オリンピックのマラソン競技は、暑い日中を避け、涼しい夜に行えば良いと思いますが、スポンサーであるアメリカのテレビ局の放映時間の都合で、それができません。
科学とスポーツは、政治、カネ、と切り離せません。