maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

浪速で驚いた

転勤で、大阪に5年いました。1988年から93年まで、バブルの頃です。バブルの最盛期はすごかったです。バブルの様子を少し書きましょう。

 

歩けない、入れない。

北新地、東京でいえば、銀座の飲み屋街ですが、夕方から人が出て大混雑し、まっすぐ歩けない状態。店のドアを開けると、どこも満員で入れません。

 

買えない。

取引先のある社長さんは、トヨタセルシオを注文したのですが、納車に3年かかると言われ、政治家に頼んで早めてもらうと言っていました。

 

取れない。

ゴルフ場の予約が取れません。どこも、数ヶ月先まで予約で一杯。仕事より、ゴルフ場の予約の方が大変でした。

 

あぶく銭。

ある社長さんは、利息だけで年間1000万円もらえると喜んでいました。

この社長さん、アメリカの油田に1億円投資しましたが、どうなったか。

 

バブル以外に、大阪で驚いたことがいくつもあります。

 

暖かい寿司。

黒門市場にある、美味しい寿司屋では、炊きたての温かいシャリで握ります。そして、穴子に塗るような甘いタレを、マグロにも塗ります。全部のにぎりに塗ります。

 

送別会は、ふぐ料理。

ふぐ料理と聞いて驚きましたが、1人5000円でした。養殖ものです。

 

「巨人」席にも、「阪神」ファン。

甲子園で、三塁側の巨人席に座ると、周りはすべて阪神ファンで、怖かったです。

 

香典の領収書。

葬式の受付で、香典の領収書を次々に発行していました。どの葬式でも、必ず。

 

浪速は、江戸と違いますナ〜。