maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

安倍さん

7年8ヶ月、お疲れさまでした。

安部首相がもうすぐ交代します。

あとを継ぐ人は、明日、2020年9月14日(月)に決まりますが、

歴史的な交代です。

 

安倍さんに非常に批判的な朝日新聞による世論調査で、

安倍さんの仕事を評価する人が「71」パーセントいました。

これはすごいことで、この数字をもって、

日本のほとんどの人が「安倍さんよくやった」と

思っていることがわかります。

時事通信の田﨑史郎さんも「朝日でその数字?」と驚いていました。

 

歴代の首相をみると、辞める前は、支持率が20〜30パーセント

というのが普通で、森喜朗さんのときは、「8」パーセントでした。

 

僕は、安倍さんのえらいところは、大きく2つあって、

1つ目は日本を普通に住みやすい国に近づけたこと、

2つ目は、世界に、日本が立派な国であることを知らせた、

ということだと思います。

 

大雑把にいえば、民主党政権のときは、1ドル88円くらいで、

株価は8千円くらいだったのが、安倍さんになり、

1ドル105円くらい、株は2万円以上になりました。

失業率は減り、保育所待機児童も減りました。

物価は高くなく、安定しています。

新聞は、「デフレ」と批判しますが、

僕はスーパーに行って、百円で塩鮭、漬け物、卵、パン、

オレンジなどが買えると、うれしい気持ちです。

たとえば、ハワイでは、かつて日本の半値だった野菜も、

今や、日本の2倍以上します。

 

また、安倍さんの主導で、日本は世界の諸国と多角的、また個別的な

貿易協定を結びました。これは、世界的に高く評価されています。

 

今の日本は、「選択」の幅が大きくて、住みやすいです。

これも、安倍さんが物価を安定させてくれたお陰です。

たとえば、銀座で千円するものが、下町では百円で買えます。

これって素敵ですね。

そして、僕は。もちろんその「百円」で買いますが、

「貧乏」という感じはせず、「豊か」に暮らしている感じです。

ヨーロッパの都市では、ハンバーガー・ランチが2千円、

日本では、1千円か、それ以下です。

一方、企業は、コロナの前までは、それで普通に利益をあげて

いました。

 

1ドル105円で、しかも百円で買えるものがたくさんあり、

街は清潔で、サービスは良く、落とした財布は返ってくる、というので、

年間4千万人の外国人が日本に観光にきました。

だから、安倍さんのお陰で日本経済はうまくいったのです。

 

一方、諸外国のリーダーからは、安倍さんに惜しみない賛辞と

尊敬の言葉が寄せられています。(韓国の変な大統領からは、なし)

日本の歴代最高の首相であるとの賛辞です。

日本にいるとわかりませんが、外国では、安倍さんは

世界のリーダーとして、あのじゃじゃ馬のトランプ米国大統領を

うまく「制御」できる唯一の人物として、尊敬されています。

中国の脅威に対抗して、「インド太平洋の平和と安全」という

スローガンをつくり出し、アメリカ、オーストラリア、インドなどから

賛同を得たのは、安倍さんです。

中国の脅しをおそれず、日本は「自由主義陣営」の国ですと

明言しました。

それでいて、中国もロシアも、日本を非難、攻撃することは

ありません。これは皆、安倍さんの力です。

 

僕はよく、安倍さんと小泉純一郎元首相を比較します。

小泉さんが偉かったのは、1つ目、変な人を大臣にしなかったことで、

この点、安倍さんは大分見劣りします。2つ目、北朝鮮から

8人ほどの拉致被害者を連れ戻した。この点も安倍さんはだめでした。

 

しかし、総合的に、また国際的にみると、安倍さんのほうが

だいぶ上です。

 

日本の首相の毎日というものは、何十人という人と会い、

国会で缶詰となり、会合で演説し、会食し、外国を飛び回る、

というもので、まさに激務です。

僕は商社マン時代、2泊でニューヨークに出張しましたが、

死ぬほど疲れました。

 

首相はこれを年中しているのです。そんな多忙なリーダーは

外国にはいません。国会にも少ししか出ません。

 

さて、安倍さんは、持病の潰瘍性大腸炎のほかに、もしかしたら、

本当の理由は、「膵臓ガン」かもしれません。父親の安倍晋太郎さんは、

この病で亡くなりました。日本農業新聞膵臓ガンの可能性を

報道しましたが、ほかの新聞は沈黙しています。

 

安倍さんに再三迷惑をかけた昭恵夫人は、「ゴーイングマイ・ウェイ」で

家庭内別居という報道もあります。「制御不能」ですから、無理もないです。

 

安倍さんが癌でないことを祈るばかりです。

 

ともかく、7年8ヶ月、日本の、世界のリーダーとして、

お疲れさまでした。