maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

中村のおじさん

中村哲さんは、アフガニスタンで「中村のおじさん」と呼ばれていました。

中村おじさんは、九州大学を卒業した医師です。

専門は、脳神経内科でした。

1980年代には、パキスタンでライ患者の治療にあたりまいた。

2000年頃から、アフガニスタンで、医療と同時に、

荒れ地に井戸を掘り、農地に変える事業に専念しました。

中村おじさんは、アフガニスタンでは、神様のように尊敬されていました。

残念ながら、昨年2019年12月、クルマで移動中に、

武装勢力により射殺されました。

 

生前、中村さんは、「自分は憲法九条に守られている」と

言っていました。

平和主義の人間を攻撃するものはいない、自分はタリバン

襲われることもない、と言っていたそうです。

ところが、残念ながら、タリバンではない武装勢力に襲われ、殺されました。

どうも、中村さんの存在が邪魔な連中がいたようです。

中村さんにより、荒れ地が、農地になり、地価が上がりました。

ところがそれを喜ばない勢力がありました。

結局、地主たちの間で争いが起きました。

その犠牲になったのが中村さんです。

 

中村さんの葬儀では、安倍首相をはじめ、各大臣、

各政党の党首が追悼の辞を述べましたが、

いずれも「残念」と言う以外に、言葉がありません。

 

日本には、憲法九条を守るべきだとする人々と、

私のように、他人が自分の家に無断で侵入してきたら、

実力で追い出す、という人々がいます。

私は、「尖閣諸島」が中国に占領され、「残念」です、

と引き下がるわけにはいきません。

中国が占領しにきたら、海と空から反撃し、撃退し、

絶対に尖閣諸島を守るべきだと思います。