「果敢」か「慎重」か
「果敢」か「慎重」か。
「個人」か「集団」か。
どちらも、団体経営において、むずかしい選択ですね。
結論からいうと、両方必要なのですね。
過去、「果敢」に攻めて大成功した企業に、「ソニー」がいます。
創業者の1人、井深 大という人は、新しい技術に挑戦し、トランジスタ・ラジオやテープ・レコーダー、ウォークマンなどを世に出しました。
時代の先端をゆく製品を発表するソニーに、世界は驚き、称賛しました。
「ホンダ」も、創始者の本田宗一郎が、オートバイで世界制覇し、四輪車をつくり始めると、「F1」レースで世界制覇しました。
しかし、一歩間違えれば、かつての「ダイエー」のように、ワンマン経営が原因で破綻する企業もたくさんあります。
「集団」経営は、失敗は少ないけれど、大きな成功もなく、傑出した人物が現れないと、現状を維持することができず、ジリ貧になります。ハンコをたくさん押すことにより、かえって「集団無責任体制」になるからです。
理想は、「できる」個人を、周りが「抑えない」、「潰さない」こと、その個人の能力を発揮させてやりながら、マイナス面をカバーする、これが理想の経営ではないかと思います。「派閥」単位の、嫉妬や嫉みが強いと、これはできません。
「町内会」から「大企業」や「軍隊」まで、それが言えると思います。
人の人生でもそうです。「果敢」か「慎重」か、これは永遠のテーマです。