maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

9イニングの人生〜その5

ボストンでのクリスマス休暇は、最高に楽しかったです。

家の中に大きなクリスマス・ツリーを飾り、クリスマスの朝には、ツリーの下に、家族全員のプレゼントが置いてありました。ホスト・ペアレンツから僕へのプレゼントもありました。セーターやマフラーでした。僕自身が、両親や兄弟にプレゼントを贈ったのかどうか、覚えていません。

 

家族で、スキー旅行に行きました。ボストンから北に行くと、ニューハンプシャー州バーモント州があり、そこには多くのスキー場があります。僕はまだあまり上手ではありませんでしたが、リフトやゴンドラの頂上から、「下界」まで何キロもあるような雄大なコースで大いに滑りました。

 

「ストウ」という大きなスキー場でリフトに乗るとき、毛布を貸してくれました。なるほど、長い長いリフトに乗っているうちに、寒さで、体が震えるほどでした。スキー・ウェアで重武装し、さらにその上に毛布をかぶっていても体が震えてくるのですから、相当の寒さだったと思います。

 

寒さといえば、ダディと、キャルとビル、男4人でかなり高い冬山に登り、山頂近くの小屋に泊まったことがあるのですが、すごく寒かったです。薪ストーブに火を入れ、その上で開けたコーン・ビーフの缶詰を暖めるのですが、熱々になったコーン・ビーフを2メートル離れたテーブルに運ぶ間に、コーン・ビーフの脂も肉も、真っ白に凍り付いてしまいます。

 

ベッドには、スキー・ウェアを着て潜り込んだのですが、寒いので、皆、毛布を5枚くらいかけて寝ました。

 

2週間のクリスマス休暇は、大変スケールの大きな、楽しいものでした。

 

ボストンの町は、札幌のように、いつも雪が積もっていました。ハーバード大学の周辺も、真っ白で、実に美しい景色でした。

 

ボストンには、「セルティックス」という強いプロ・バスケットボールの人気チームがあります。当時は、全米で一番強く、常勝軍団でした。そのゲームを見に行きました。ガードで、背は低いが、大変上手な選手がいて、たしか「ティトル」という名前だったと思いますが、すごい人気でした。

 

ボストン名物の「クラム・チャウダー」や「ロブスター」を食べに連れて行ってくれました。

 

クリスマス休暇も、宿題は何もありませんでした。アメリカの学校は、休暇天国ですね!

 

こうして、1月にグロトン校にもどり、新しい学期が始まりました。