maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

9イニングの人生〜その4

4th イニング(続き)

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Groton School 校舎

新学期始まる

ダックスベリーでの夢のような夏休みが終わり、いよいよ9月、グロトン・スクール(Groton School)で、僕の留学生活が始まります。

 

ホスト・ブラザーの2人はいずれもグロトン校で、キャル(Calvin)は僕と同学年で、高校3年、弟のビル(William)は高校2年です。2人とも、中学校からグロトン校です。

 

学校のキャンパスは広く、大きな丸い芝生の庭を囲んで、校舎、寄宿舎、チャペル、などがありました。その外側には、野球場、テニス・コート、体育館、アイスホッケー・リンクや先生の家があります。森の中を15分ほど歩くと、川が流れていて、ボート部のボート・ハウスがありました。森に囲まれた、とてつもなく広い敷地です。

 

 朝食が終わると、校舎の講堂で朝礼があり、その後、各教室で授業です。同じ科目でも、上級、中級などに分かれ、また、化学、美術などは選択制でした。授業は予習が前提で、先生がいきなり質問し、あるいは生徒同士のディベイトが始まります。予習していないと、蚊帳の外です。

 

 各科目、宿題があり、次の授業までに、教科書20頁くらいを予習するのが普通でした。持っていったポケット英和辞書は、3ヶ月でボロボロに壊れました。期末試験は、レポートが中心でした。英文タイプライターが不可欠です。

 

 スポーツは盛んで、全員、午後3時から5時まで、スポーツです。種目は選択制で、秋は、アメリカン・フットボールかサッカー、冬は、バスケットボールかアイスホッケー、春は野球かテニス、あるいはボートでした。

 

 ライバル校は、セント・マークス(St. Mark’s)校で、各種目、対抗戦があり、両校の父母が応援に来ました。

 

 11月に感謝祭の休暇が数日あり、12月はいよいよ3週間のクリスマス休暇です。次々と親が車で迎えにきて、息子とスーツケースを乗せ、走り去ります。

 

 僕は、キャルやビルとダディの車に乗り込み、ボストンの家に向かいます。開放感と休暇への期待で胸が一杯でした。