イチローに続け〜その２

ルーティンを守る。

イチローはルーティンを守ります。それは、朝起きたときから、いや、前日の試合後から始まっています。ルーティンを守ることが、好成績につながっています。

昨日、夜遊びをせずに、早く寝れば、今朝は、疲労が残らず、スッキリと、起きられます。そして試合のX時間前に球場に着き、外野をX周ランニングし、柔軟体操をすることから始め、毎試合同じルーティンを守ります。

こうして、体も、メンタルも、安定した、良い状態で試合に臨めば、良い成績がでるのは当然です。もちろん、ルーティンをしながらも、工夫を重ね、改良を加えるので、今日のルーティンは、昨日のルーティンよりも、さらに良くなっているわけです。これでは、並の選手がイチローにかなうわけがありません。

イチローが、毎朝、奥さん手作りのカレーを食べる、という有名な話があります。僕には、それが本当か、わかりませんが、十分あり得る話で、カレーで体調が良ければ、イチローはそれをルーティンに取り入れるでしょう。

かつて、日本のプロ野球には、「豪傑」が何人もいました。一晩中、大酒を飲んで遊び回りながら、翌日の試合では、大活躍する、という豪傑たちです。チームも監督も、活躍するなら、ということで、自由にさせていたようです。

しかし、選手寿命という点ではどうでしょうか。イチローより、ずっと若く、現役を去っていったと思います。

イチローは、このように、プレイを最優先するので、付き合いが悪いとか、言われたかもしれませんが、大選手になってしまえば、誰も何も言えません。

イチローが、大リーグ年間最多安打を記録した試合は、録画し、何度も見ています。スタジアムの観客全員が総立ちで、イチローの大記録を祝福しました。イチローに８４年ぶりに記録を破られた、ジョージ・シスラー選手の親族も、祝福にかけつけていました。

(2020.5.18-2)