maboroshispeechのブログ

スピーチ形式のエッセイ

人生最高の「肉」

オーストラリアのメルボルンに、ブラドスという美味しいステーキ店があります。

  1974年、メルボルンに駐在していたとき、よく行きました。今もあります。

  ブラドスでは、目の前に並ぶ、大小様々な肉の中から、食べたい肉を選べます。

  フィレとサーロインしか知らなかった僕は、「リブ・アイ」、「Tボーン」、「ランプ」など、いろいろな種類を食べてみました。

  ブラジルに出張したときも、肉を食べました。

  「シュラスコ」という料理で、大きな肉の塊を、長い金属棒に差して、ウェイターが店内を回り、声をかけると、好みの肉片を切り取ってくれます。1枚の大きさは、厚めの、大きなロースト・ビーフくらいでした。

  観察すると、ブラジル人の男性は、いろいろな肉を7枚、女性でも5枚は食べていました。僕は2枚食べて、もうギブ・アップでした。

  さて、これまでの人生で、一番美味しいと思った肉は、サン・フランシスコで食べた、プライム・リブです。

  霜降りではなく、脂のない、赤くて美しい、やわらかい肉でした。肉そのものの旨さを、存分に味わいました。

  僕も家内も、これが人生最高の肉と、太鼓判を押しました。1980年頃のことでしたが、いまだに、これを超える肉には、お目にかかっていません。

  店の名前は忘れました。ネットで検索すると、" House of Prime Rib " という店があります。

  どの店だったのか、次にシスコに行ったら、確かめてきます。

 

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